【レザークラフト】手縫いの縫い始めをどこにするか意識していますか?スタート位置の決め方のコツを解説
僕はレザークラフトの教則サイトとYoutubeを運営しているので初心者の方の作品を良くチェックしています。
何故、そんな事をするのかと言うと「レザークラフト初心者の方に有益になる記事や動画」を作りたいからです♪
こういった理由で作品を見るようにしているのですが、最近「多くの方が意識していないポイントを発見しました」。
それは、手縫いの際の「縫い始めの位置」です!
ここが適当になっている原因は教則本などに何故ここから縫っているのかという説明が無いからだと思います。
縫い始めの位置というのは実は凄く重要で、強度や見栄えに大きく影響してくるんです。
この記事では、凄く簡単に「縫い始めの位置」を決める方法、考え方をお話していきますので、是非、最後まで読んでみて下さい♪
ポイント(1) 引っ張られる所で糸の始末をしない
縫い始めの決め方で一番大事なのは「引っ張られる所で糸の始末をしない」という事です。
こちらのカードケースを例にお話をします。
このようなカードケースはカードを出し入れする時に口が広げられる為、赤丸の部分に負荷が掛かります。
手縫いというのは、縫い始めのステッチの方が負荷に強いです。
何故なら、糸の始末をした所というのは返し縫いをしているとはいえ糸が切りっ放しになっているからです。
糸が切れなくても口の部分を繋いでいる糸が緩くなってきます。
なので、このカードケースの場合であれば口の部分から底側に向かって手縫いをしていくのがよいでしょう。
「引っ張られる所で糸の始末をしない」と覚えておけば他の革小物でも縫い始めの正解が分かるはずです。
ポイント(2) 目立つ所で糸の始末をしない
ポイントの(2)は目立つ所での糸の始末は避けるという事です。
糸の始末をした部分は返し縫いで2重になるので、出来れば目の付かない所で行うのがベストです。
文章だけでは分かりにくいのでパスケースを例にどこから縫い始めるかを考えてみようと思います。
まず、一番最初に考えるのはポイント(1)の「引っ張られる所で糸の始末をしない」です。
このパスケースはICカードを出し入れするので写真の赤丸の部分に張力が掛かります。
という事は、写真の赤四角の部分で糸の始末をしてはいけない事が分かりますね。
赤四角の部分を避ければどこで糸の始末をしても大丈夫ですが、ここでポイント(2)が大事になります。
ポイント(2)は「目立つ所で糸の始末をしない」です。
今回の場合は、赤四角の部分を避けた場所で一番目立たない場所を探すという事です。
目立たない場所を決めるには「人間の性質」を理解しておく必要があります。
基本的に「人間は物を上から下に見ていく」事が多いです。
なので、パスケースの上部分は避けて写真の赤丸の部分で糸の始末をするのが良いでしょう。
手縫いで一周する場合は糸の始末をする所がスタート位置になるので、この赤丸の部分から縫い始めればOKです♪
いかがだったでしょうか?
縫い始めを考える時は「糸の始末をどこでするかを考える」事で正解が導き出されます。
適当に縫い始めるのでは無く、今回の2つのポイントを意識して作品作りをしてみて下さいね♪