【レザークラフト】水シミになりにくい革にする方法
肌色をした「ヌメ革」は使っていくと飴色に変化していく事からとても人気がありますね♪
デニムと同じように自分だけのエイジングが楽しめるのが多くの人を惹き付けているのだと思います。
しかし、肌色のヌメ革には大きな弱点があります!
皆さんもご存知の「水」に弱いという事ですね。
経年変化していない状態で水が付着してしまうと「その部分だけクッキリと色が濃く変色してしまいます」。
でも、この部分変化してしまう弱点を軽減する方法があるんです!
これからお伝えする方法はレザークラフトを日本で始めた最初の人と言われている佐藤拓(ひらく)さんが行っている対策です。
彼は水対策だけで無く雰囲気が増すのでパーツの段階でこの作業をしていると仰っていました♪
しかも嬉しいのはこの「シミ対策方法」はお金が全く掛からない上に作業にそれ程時間が掛かりません!
それでは、早速やり方を説明していこうと思います♪
水シミになりにくい革にする方法
用意するものは「布」と「水」だけです。
布はタオル等でも良いのですが、僕の経験上「いらなくなったTシャツ」がオススメです!
布の表面が粗く無いので革に傷を付けずに作業を行う事が出来ますよ♪
手順1. まずは作業をしやすいように小さく切ったTシャツを濡らします。
完全に塗らしてから絞った状態にして下さい。
手順2. 切り出したパーツを塗らした布で擦って拭きます。
手順3. 表面に水が浸透して色が変わったら今度は乾いた布で銀面を擦って拭きます。
完成. これでシミ対策の作業は完了です!
シミ対策を行う上での注意点
この作業を行うと革の色が全体的に濃くなって艶が出るので風合いが変わります。
購入した状態の革の風合いを優先する場合はこの作業を行わなくても良いでしょう。
実際に水シミに強くなったか試してみよう!
それでは、実際に水シミに強くなっているのか実験をしてみたいと思います。
実験1. 「水シミ対策をした革」と「水シミ対策をしていない革」に一滴の水を垂らして1分放置してみます。
実験2. 1分経過したので水を拭き取ります。
結果. 水対策をしていない革はクッキリと色が変わってしまっていますね。
水対策をした方の水シミはほとんど気にならない程度です。
この水シミ対策を行う前に気をつけて欲しい事
植物タンニン鞣しの牛革に有効な手段です
この対策は牛革以外では効果を発揮しません。
牛革でもクロム鞣しや顔料でコーディングされている革では効果がありませんので注意しましょう。
指の爪を切ってから作業をしよう!
経験談ですが、爪を切らずに布で擦っていたら思いっきり銀面を傷付けた事があります。。
事前に端革で試してみよう!
いきなり本番でこの対策を試す前に端革で試すようにして下さい。
革によっては効果が無かったりする事もあります。
でも完全にシミにならないようにするのは難しいのね。
これからは、この対策をするようにするわ!