【レザークラフト】革のくるみボタンの作り方を解説!経年変化して味の出るボタンに大変身
皆さんは「くるみボタン」というホックを知っていますか?
簡単に言ってしまうとホックの周りを革で包んだ物なんです♪
見た目も印象も通常の金属ホックとはガラッと変わって作品のアクセントになってくれます。
そして、何と言っても革特有の経年変化をみせてくれるのが良いですね。
作品を使い込む事で「くるみボタン」も一緒に成長していきます。
より一層、作った作品を使う楽しみが感じられるはずです♪
しかし、「くるみボタン」を作るには少しテクニックが必要になります。
この記事では失敗しにくい「くるみボタン」の作り方を分かり易く解説していきますので、ぜひ、最後まで読んでみて下さいね。
くるみボタンを作るのに必要な物
まずは「くるみボタン」を作るのに必要な道具や接着剤をみていきましょう!
別たちor革包丁
包む革の厚みを薄くする際に「別たち」または「革包丁」が必要です。
価格が安いので僕は「別たち」をオススメしています♪
コンパスカッター
コンパスカッターは革を丸くカットする為に必要です。
大きいサイズのハトメ抜きを使って丸くカットしてもOKです。
しかし、お金を掛けたく無いという方はコンパスカッターを使いましょう!
1つで様々なサイズの円を切り出せるので経済的です。
丸ギリ
ホックを革で包む際に丸ギリ使用します。
モデラ
モデラがあると綺麗に仕上げる事が出来ます。
必須道具では無いので、まずはモデラ無しで作業をしてみても良いでしょう。
ダイアボンド
ホックと革を接着する際に使うゴム系接着剤です。
使っている内に革が剥がれてくるのは避けたい所。
強力なダイアボンドを使用する事をオススメします♪
ガラス板
漉き作業の時にガラス板が必要になります。
ゴム板でも出来ない事はありませんが上手くやらないとゴム板を削ります。
くるみボタンの作り方
必要な道具、材料が揃ったら実際にくるみボタンを作ってみましょう!
包むホックはジャンパーホック、バネホックのどちらでもOKです♪
手順1. コンパスカッターを使ってホックの2倍のサイズの丸革を切り出します。
※革の厚みは1mm厚の物を使います
※床面側を上にした状態でカットを行います
手順2. 切り出した丸革の床面にボールペン等で丸を描きます。
描く丸のサイズはホックの頭のサイズと同等位にしましょう。
手順3. ボールペンの円の外側を別たちで薄く漉きます。
千切れるギリギリ手前位を狙って極力薄くしましょう。
ポイント
ガラス板の側面に革の端を押し付けた状態で漉き作業を行うと楽です。
手順4. ホックの頭と裏を400番程度の紙やすりで荒らしてあげましょう。
この作業は革とホックをよりしっかりと接着する為に行います。
手順5. 丸革の床面とホックの頭、裏側にダイアボンドを塗ります。
※ボンドは7分程度乾かしましょう
手順6. 丸革を置いた状態で上からホックをそっと置いてあげましょう。
丸革の中心にホックの中心を合わせる感覚で作業を行います。
手順7. 丸革の端をすぼめていきます。
手順8. 丸ギリを使ってヒダを作っていきます。
瓶ジュースのフタのギザギザをイメージして作業をしてみて下さい。
手順9. ヒダが出来たら内側に革を折りこみます。
この時、裏側に軽く接着する程度にとどめておいて下さい。
手順10. モデラのスプーンを使ってホックの側面を潰すような感覚で綺麗な円を作っていきます。
手順11. 裏側の革を親指でグッと押し付けてしっかりと圧着しましょう。
完成. 綺麗な「くるみボタン」が完成しました!