【レザークラフト初心者講座】ステッチンググルーバーの使い方を解説
レザークラフトといば美しい手縫いステッチを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?
まるでミシンで縫ったかのような真っ直ぐな手縫いステッチはステッチンググルーバーという縫い線ガイドを引く為の道具が必要なんです♪
ステッチンググルーバーは二つのタイプが存在しています。
溝を掘りながら縫い線ガイドを引く通常の「ステッチンググルーバー」。
「溝を掘るガイド+溝を掘らないガイド」の二つが切り替えられる「マルチステッチンググルーバー」です。
通常のステッチンググルーバーもマルチも使い方は基本的には一緒です。
ですが、マルチの方が出来る事の幅が広いので予算に余裕があればマルチの方を購入すると良いでしょう♪
この記事ではマルチステッチンググルーバーの使い方を解説していきます。
ステッチンググルーバーが上手く扱えないとレザークラフトの手縫いは台無しになってしまうので最後まで読んで下さいね♪
ステッチンググルーバーは何に使うの道具なの?
ステッチンググルーバーは革に糸を縫う為のガイドを引くための道具です。
グルーバーの幅を2mmに設定したら革の端から2mmの所に真っ直ぐガイドを引けるんです!
無くてもガイドを引けるかもしれませんが、この道具を使った方が圧倒的に早く作業を済ます事が出来ます。
マルチステッチンググルーバーの使い方
マルチステッチンググルーバーのガイド設定の仕方
革の縁から何ミリ離れた所にガイドを引くのかを決めよう!
手順1. 金属のギザギザした箇所がダイヤルになっているので左に回して下さい
手順2. 写真の丸の部分を持って左右に動かすとガイドバーの調整が出来ます
手順3. 写真の矢印の距離を2mmに設定します。
メモリ等は無いので先端とガイドバーの先端を定規で測って設定して下さい
手順4. ガイドバーが動かないように気をつけながらダイヤルを右に回して固定すれば設定完了です!
ステッチンググルーバーでガイドを引いてみよう
手順1. ステッチンググルーバーのガイドバーを革の縁にあてましょう
手順2. ラインを引きたい始点から自分の体に向かって引く感じで動作を行うと上手くいきますよ♪
ステッチンググルーバーで引いた溝の秘密
ガイドの役割の他に何かあるの?
なんとなんと、手縫いの糸がこの溝に収まってくれてるんです!
溝が無い状態で縫製したら革の上に糸が乗ってるようになるでしょ?
そうすると、日常使いで受ける摩擦を糸が全部受けてしまうんだ!
糸が埋まって無いほうはすぐに糸が切れちゃいそうね。
すぐには切れないけど、半年位で切れちゃう事もよくあるよ!
マルチステッチンググルーバーとステッチンググルーバーの違い
ステッチンググルーバーはここまで説明してきた溝を掘ってガイドを引く為の道具です。
これにもう一つ機能を追加したのが「マルチステッチンググルーバー」です。
レザークラフト作品に装飾的に使われる「捻引き」というものがあります。
このようにパーツの縁にラインを引くのが「捻引き」です。
マルチステッチンググルーバーは先端の刃を念引き用のアタッチメントに付け替える事が出来るんです♪
先程の「捻引き」参考画像は4,000円する捻引き専用の道具で引いたものです。
マルチステッチンググルーバーでどれ位の「捻引き」が出来るか試してみようと思います。
マルチステッチンググルーバーを使って捻を引く手順
アタッチメントの交換方法
手順1. 付属の六角レンチを穴に差し込こんで左に回します。
指で摘んで先端の刃を引き抜きましょう。
手順2. 銀色の捻引き用アタッチメントに付け替えます。
手順3. 奥まで差し込んだら六角レンチで締めて固定します。
捻引きの手順
手順1. 革の縁から2mm位を水を含ませた筆で濡らします
手順2. まずは溝を引くのと同じ感覚でスッとラインを引きます。
手順3. グルーバーの先端を革に押し付けて力を入れながらラインを引きます。
※進行方向に進むようにしてラインを引きましょう
※ラインの引き始めと引き終わりは力を抜いて優しくラインを引いて下さい。
完成. マルチステッチンググルーバーで捻引きが出来ました!
捻引き専用の道具に比べると美しさは劣りますが実用に足るレベルだと思います♪
稔引きアタッチメントで縫い線ガイドを引くものアリ
捻引きアタッチメントを使って縫い線ガイドを引くのも勿論OKです!
僕は普段の仕事でガイドを引く時は溝堀り用で無く稔引き用アタッチメントを主に使っています♪
ここまで記事を読んだ方は「そうすると、糸が埋まらないんじゃないの?」と思うかもしれません。
ですが、溝を掘らずに糸を埋める方法があるんです。
その手法はコチラの記事の後半で解説しているので、ぜひ、読んでみて下さいね♪
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