レザークラフト初心者の方に知って欲しい正しいボンドの塗り方【ゴム系ボンドと白ボンドは結構違います】
レザークラフト初心者の方からよく聞かれるトップ3の1つが「ボンドの塗り方」です。
ちゃんとボンドを塗ったつもりだけどすぐにパーツが剥がれてきてしまった・・
パーツとパーツの間の「ボンド層」が目立ってしまった・・
こんなお悩みをよく頂きます。
実はボンドにもゴム系ボンド、白ボンドと種類が合って塗り方がちょっと違うんです。
そして、この2つのボンドは特徴がまるで違うのでご自身の制作スタイルに合った方を選ぶ必要があります。
この記事では、ゴム系ボンドと白ボンドの塗り方から「この二つのボンドの違い」を分かりやすく解説していきますね。
ゴム系ボンドの塗り方と特徴
まずはどういった物がゴム系ボンドか覚えておきましょう♪
下記の物以外にもまだまだあるのですが、主要な物をピックアップしてあります。
ゴムのり(クラフト社) | スリーダイン | エルスーパーボンド |
G17ボンド | Gクリヤー | ダイアボンド |
ゴム系ボンドの塗り方
手順1. 接着面を革包丁の裏やサンドスティックを使って荒らします。
この工程を抜かしてしまうと接着力が落ちるので必須です。
手順2. 接着面の両面にノリベラを使ってボンドを薄く塗ります。
※ノリベラ先端の片面にだけボンドが付くようにしましょう
手順3. ボンドを商品に記載されている規定時間を参考に乾かしましょう。
※経験側ですが大抵どのゴム系ボンドも5分程度で大丈夫です。
手順4. パーツを貼り合せて指でグッと強く押して圧着していきます。
※力に自信が無い場合はローラーを使って圧着してあげましょう。
接着完了. パーツを強力に接着する事が出来ました♪
ゴム系ボンドの特徴
ゴム系ボンドはボンドを塗って乾燥させてから圧着するタイプです。
なので一発で正確にパーツを貼り合わせる必要があります。
本当にビタッとくっつくので初心者の方には少し緊張を強いるボンドです・・
ただ慣れたら素早く強力に接着出来るので僕は作業の8割はゴム系ボンドを使用しています。
白ボンドの塗り方と特徴
まずはどういった物が白ボンドか覚えておきましょう♪
下記の物以外にもまだまだあるのですが、主要な物をピックアップしてあります。
サイビノールとボンドエースはどちらも強力な物も販売されています。
確かに接着力は強力なのですが、粘度が強くて塗りにくいというデメリットがあります。
サイビノール100 | サイビノール600(強力) |
ボンドエース | ボンドエース(強力) |
白ボンドの塗り方
手順1. 接着面を革包丁やサンドスティックを使って荒らします。
手順2. 接着面の片面または両面にノリベラを使ってボンドを薄く塗ります。
※ノリベラ先端の片面にだけボンドが付くようにしましょう
手順3. ボンドを塗ったらすぐにパーツを貼り合わせます。
貼り合わせ位置が決まったらダブルクリップを使って固定します。
手順4. 位置を合わせるダブルクリップで固定という流れで固定していきましょう。
手順5. ダブルクリップで固定出来たら15分~30分程度放置しておきましょう。
手順6. パーツを強力に接着する事が出来ました。
※ダブルクリップの跡は穴空けや手縫いをすれば基本消えてくれます。
もし消えてくれない革の場合はクリップの挟む部分に薄い革を貼る等してみて下さい。
ポイント
強力に接着しなくても大丈夫なパーツはダブルクリップを使わなくても問題ありません。
貼り合わせた後にローラーで圧着するようにしましょう。
白ボンドの特徴
白ボンドは乾く前にパーツを貼り合わせるので正確な位置が決まるまでズラす事が出来ます。
なので、初心者の方でも安心して接着作業を行う事が出来るのが良い点だと思います。
デメリットとしてはしっかりと接着したい場合ダブルクリップを使うので少し面倒な所ですね。
ダブルクリップを使えばサイビノール100、ボンドエース(普通)でも十分に強力に接着出来るので僕は強力で無い方をオススメします。