【レザークラフト】菱ギリを使って革に縫い穴を空ける応用テクニック【菱ギリの使い方】
今回は菱ギリを使った穴空けの応用テクニックをご紹介します!
過去の記事で「革を机に置いた状態で菱ギリで穴空けをする方法」を解説しました。
とても安全な方法という事もあって僕としては上記の方法をオススメしているのですが、穴空けの方法はもう1つあるんです。
それは、「革を手に持った状態で穴空けをする方法」です。
この方法は正直「怪我」をするリスクが本当に高いんです。。
なので、記事にするか迷いましたが、教則本や動画でこの方法での穴空けを頻繁に見かけます。
これを見よう見真似で試して怪我をして欲しく無いので僕の経験を元に解説をしていこうと思います。
僕は革包丁で怪我をした事はありませんが、菱ギリで指を突き刺した事は何回もあります。
なので、もし練習をする場合あくまで自己責任でお願い致します。
まずは菱ギリの仕立てをしよう!
手に革を持って穴空けを行う場合、購入したままの菱ギリだと切れ味が足りません。
なので、菱ギリの先の形状を下記の写真のように加工してあげましょう。
菱ギリの仕立てはコチラのページで詳しく解説しています。
もし、仕立て方が分からない場合は参考にして下さい。
耐水ペーパーを使ってお金をなるべく掛けずに研いでいく方法なのでオススメです♪
菱ギリと革を手に持った状態で縫い穴を空ける方法
手順1. 菱目打ちは裏まで穴が空かないように軽く打ちます。
手順2. 裏側にもステッチンググルーバーでガイドを引きます。
手順3. 菱目打ちの穴に菱ギリを挿し込みます。
裏側の穴の角度が斜めになるように菱目の穴の角度に合わせて菱ギリを挿し込みましょう。
手順4. 左手は革を突き抜けてきた菱ギリを避けるように写真のような形にしておきます。
一指し指を少し下げて菱ギリの刃を避けるようにします。
手順5. 菱ギリを真っ直ぐに刺していきましょう。
もし「ヌッ」という感覚で刃が入っていかなければ研ぎが足りません。
革の裏から菱ギリの刃が飛び出して怪我をする事があるので研ぎなおしましょう。
手順6. 革の裏から菱ギリの刃が少し出たら写真の位置位まで菱ギリを挿し込んでいきます。
手順7. 後は裏のガイドの位置を意識しながら穴空けを進めていきましょう。
切味の良いオススメの菱ギリ
今回ご紹介した革を手に持った状態での穴空けは菱ギリの刃の鋼材が重要です。
出来れば協進エルから販売されている「極上菱ギリ」を購入する事をオススメします。
この価格帯では別格なので仕立てれば抜群の切味になりますよ♪
プロになりたくて追求する場合はこういった方法も出来たら便利だけど必須じゃないからね!