レザークラフトで失敗しない革の選び方
牛革、羊の革、豚の革、ワニの革…まだまだ沢山の革の種類があります。
レザークラフト初心者の段階で見た目や雰囲気だけで革を選んでしまうと高確率で失敗してしまうでしょう。
しかし…心配は要りません!
この記事を最後まで読んで頂ければレザークラフトに向いている革が分かるようになりますよ♪
レザークラフトに向いている革
結果からお伝えするとレザークラフトに最適な革は「牛革」です。
何故牛革がレザークラフトに向いているの?
この理由を知るにはレザークラフトの定義を知る必要があります。
僕の考えるレザークラフト作品の定義は「手縫いである事」「コバ磨きによって仕上げられている事」の二つです。
この二つの定義をクリアする為には「革に適度なハリとコシがある事」が絶対条件になります。
この適度なハリと硬さを持っているのが「牛革」というわけです。
他の革は柔らかすぎるか硬すぎるかのどちらかになります。


牛革の中にもレザークラフトに向いている革、向いていない革があるんだ!
レザークラフトに向いている牛革の種類
牛革には「植物タンニン鞣し」「クロム鞣し」の二種類があります。
この二つは何が違うかと言うと動物の皮から革になる工程が違うんです。
皮と革の違いは今説明すると話が脱線してしまうので割愛しますね。
大事なのは「どちらがレザークラフトに向いているのか」という事です。
その答えは「植物タンニン鞣し」です。
「植物タンニン鞣し」はハリとコシがありレザークラフトにうってつけの革です。
革を購入する際は必ず「植物タンニン鞣し」である事を確認しましょう!


皆のよく知っている肌色の革が濃い茶色に変化していくのは「植物タンニン鞣し」なんだ♪


でも元の色は「クロム鞣し」の方が発色がいいという強みもあるんだよ!
芯通しの革が使い易くオススメ
様々な色に染色された牛革が販売されていますが芯通しの革を選ぶと良いでしょう。
芯通しの革は革の裁断面まで銀面と同じ色が染色されています。
芯通しでない革というのは表面だけを染色をしてあり際断面は肌色をしているのが特徴です。
芯通しと芯通しでない牛革のメリット・デメリットは以下のようになります。
芯通しの牛革
メリット:裁断面まで染色されているのでコバ磨きが簡単に出来る
デメリット:芯まで色を通すのに沢山の時間が掛かっているので価格が割高な物が多い
芯通しでない牛革
メリット:染色に時間が掛からないので価格が割安な物が多い
デメリット:コバを銀面と同じ色にしたい場合コバを染色しないといけないので手間が掛かる
やはり、コバ磨きが楽なのは大きなアドバンテージだと思います。
それに銀面と同じ染色剤がコバまで浸透しているのでコバ磨きをした時の仕上がりがとても自然ですよ♪