【レザークラフト】ヘリ落としの使い方と失敗しない選び方のコツを解説!
今回ご紹介する「ヘリ落とし(薄革用・厚革用)」はレザークラフト作品の見た目に大きく関わってくる道具になります。
使い方はそれ程難しくなくコツさえ掴めばすぐに扱えるようになるのでしっかり覚えてしまいましょう!
ヘリ落としって何に使う道具なの?
ヘリ落とし(薄革用・厚革用)は革の角を削ぎ落として丸くする為の道具です。


なるべくヘリ落としの先端付近は触らない方がいいけどね。

ヘリ落としで上手に角を落すコツ
ヘリ落としの使い方はシンプルで革の角に刃をあてて前に押し進めると角を落す事が出来ます。
分かりづらいかもしれませんので写真でご説明しますね♪
手順1 ヘリを落すコバを紙やすりで整えます
手順2 ヘリ落としの先を革の角にあてて進行方向に押し進めていきます
手順3 革にヘリ落としの先を少し強めに押しつけながら進めていきます
手順4 トコ面も同じようにヘリを落します
銀面の時とは違いヘリ落としの先を弱めに押し付けて行うようにして下さい
手順5 綺麗に角を落す事が出来ました!
左側は角に丸みが出て見栄えが良くなっているのが分かると思います♪
ヘリ落としが上手くいかない方へ
原因1. 刃を研いでいない
ヘリ落としは刃物なので研がずに使用していると角が綺麗に落せなくなってきます。
コチラの記事で研ぎ方について詳しく解説をしているので参考にして下さい♪
原因2. 左手で革をきちんと抑えていない
ヘリ落としの横の革を左手で抑える事で革がクニャッと寄ってしまう事を防ぎます。
原因3. ヘリ落としのサイズが合っていない
各ブランドから販売されているヘリ落としは複数のサイズが存在しています。
購入する際は、1mm程度の薄い革に対応しているサイズ、2mm程度の厚い革に対応しているサイズをお店に確認しましょう!
薄革用、厚革用の2本を持っていれば大体の革の厚みに対応する事が出来ますよ。
原因4. 柔らかい革を使っている
ヘリ落としは袋物を作るような柔らかい革には向いていません。
ハイグレードで良く研がれているヘリ落としなら可能ですが、基本的にはハリのあるヌメ革に使用しましょう。
原因5. 安価なヘリ落としを使っている
1,000円以下のヘリ落としは、購入直後の切味は良く尚且つ研ぎを行う事で切味が戻ってくれます。
しかし、長い間使っていると研ぎを行っても切味が戻らなくなります・・
中級クラスのヘリ落としは比べ物にならない期間、研ぎで切味を保つ事が出来るんです。
僕のオススメしている中級クラスのヘリ落としは2つあり両方とも詳しく解説記事を書いていますので参考にして下さいね♪
・クラフト社のKSヘリ落としを解説
・協進エルのマスターヘリ落としを解説
ヘリ落としのサイズはどれを選べばいいの?
1mm~1.5mm以下の薄い革に対応した物
1.5mm~3mm位の厚い革に対応した物
僕がオススメしている「KSヘリ落とし」では薄革用(No.1サイズ)、厚革用(No.2サイズ)の2本を買えば間違いありません♪
amazonのレビューで付属の研ぎ棒が使えないという理由で評価1を付けられているのが非常に悲しいです。
付属の研ぎ棒は使えないですが、ヘリ落とし自体の性能はプロの作品に問題無く使えるレベルです。
「KSヘリ落とし」以外を購入する場合は販売店にサイズを確認するようにして下さいね♪