【レザークラフト】ヘリ落としの使い方と失敗しない選び方のコツを解説!

2021年7月30日

今回ご紹介する「ヘリ落とし(薄革用厚革用)」はレザークラフト作品の見た目に大きく影響を与えるとても重要な工具なんです♪

この記事では「ヘリ落とし」を扱う上で知っておいて欲しい以下の4つについて解説していきます。

(1)「ヘリ落とし」とはどういった道具なのか

(2)「ヘリ落とし」の使い方

(3)「ヘリ落とし」の選び方

(4)「ヘリ落とし」で上手く角が落とせない時に考えられる原因

これらを知っておく事で作品の見栄えはグッと良くなりますので一緒に学びましょう!



ヘリ落としって何に使う道具なの?

ヘリ落とし(薄革用厚革用)は革の角を削ぎ落として丸くする為の道具です。

カンナ
カンナ
削ぎ落すって何か怖いわね!使う時は怪我しないように気をつけた方がよさそうね。
JUN
JUN
ヘリ落としは刃がむき出しになっていないから使い方さえ守れば安全だよ!
なるべくヘリ落としの先端付近は触らない方がいいけどね。
カンナ
カンナ
痛いのは嫌いだからきちんと使い方を守って使うわ♪

ヘリ落としで上手に角を落すコツ

ヘリ落としの使い方はシンプルで革の角に刃をあてて前に押し進めると角を落す事が出来ます。
言葉だけだと分かりにくいと思いますので写真でご説明しますね♪

手順1 ヘリを落すコバを紙やすりで整えます

手順2 ヘリ落としの先を革の角にあてて進行方向に押し進めていきます

手順3 革にヘリ落としの先を少し強めに押しつけながら進めていきます

手順4 トコ面も同じように角を落します
銀面の時とは違いヘリ落としの先を弱めに押し付けて行うようにして下さい

手順5 綺麗に角を落す事が出来ました!
左側は角に丸みが出て見栄えが良くなっているのが分かると思います♪



ヘリ落としのサイズはどれを選べばいいの?

ヘリ落としは1つの商品に複数のサイズが展開されているのでどれを買っていいのか迷ってしまいますよね・・
そんな時は下記の表を参考にヘリ落としを選ぶようにして下さい♪

(1) 1mm~1.5mm位の薄い革に対応した物 KSヘリ落とし No.1
(2) 1.5mm~2.5mm位の厚い革に対応した物 KSヘリ落とし No.2
(3) パーツが重なり合う厚いコバに対応した物 KSヘリ落とし No.3

上記の(1)~(3)に対応したヘリ落としを3本持っているのが理想的です♪
しかし、3本購入するのは予算的に厳しい場合は薄い革用(1~1.5mm用)厚い革用(1.5mm~2.5mm用)の2本を持っていれば大丈夫です!
複数のパーツが重なる厚いコバも「厚い革用」で対応してあげましょう。

この記事では僕が愛用しているクラフト社「KSヘリ落とし」を推させて頂きました。
amazonの商品レビューで付属の研ぎ棒が使えないという理由で評価1を付けられているのが非常に悲しいです。
付属の研ぎ棒を使わなくても手縫い糸一本でヘリ落としは容易に切味を保つ事が出来ます♪
コチラの記事で研ぎ方について詳しく解説をしているので参考にして下さい。

「KSヘリ落とし」以外を購入する場合は販売店に先程の表の(1)~(3)にあてはまるサイズを教えてもらうと良いでしょう♪

ヘリ落としが上手くいかない方へ

原因1. 刃を研いでいない

ヘリ落としは刃物なので研がずに使用していると角が綺麗に落せなくなってきます。
コチラの記事で研ぎ方について詳しく解説をしているので参考にして下さい♪

原因2. 左手で革をきちんと抑えていない

ヘリ落としの横の革を左手で抑える事で革がクニャッと寄ってしまう事を防ぎます。

原因3. 柔らかい革を使っている

ヘリ落としは袋物を作るような柔らかい革には向いていません。
ハイグレードで良く研がれているヘリ落としなら可能ですが、基本的にはハリのあるヌメ革に使用しましょう。

原因4. 安価なヘリ落としを使っている

1,000円以下のヘリ落としは、購入直後の切味は良く尚且つ研ぎを行う事で切味が戻ってくれます。
しかし、長い間使っていると研ぎを行っても切味が戻らなくなります・・
中級クラスのヘリ落としは何年経っても簡単な研ぎで切味を保つ事が出来るんです。
僕のオススメしている中級クラスのヘリ落としは2つあり両方とも詳しく解説記事を書いていますので参考にして下さいね♪
・クラフト社のKSヘリ落としを解説
・協進エルのマスターヘリ落としを解説