ネジ式ギボシ・打ち込み式ギボシの付け方【レザークラフト基礎テクニック】
革の切れ目に金具の突起を差し込んで留めるのが「ギボシ」という留め具です。
ギボシと聞くとピンとこないかもしれませんが、写真を見ると皆さん一度は見たことがあるのではないでしょうか。
革小物のフタだったりブレスレットの留め具として使われている事が多いですね。
ギボシはホック類よりも取り付けが簡単なのですが注意点もありますので最後まで見て下さい♪
ネジ式ギボシの付け方
ギボシには「ネジ式」と「打ち込み式」の2タイプが存在しています。
まずは「ネジ式」ギボシの付け方からご紹介します♪
ネジ式ギボシの取り付けに必要な道具
ゴム板、丸ギリ、ハトメ抜き7号、マイナスドライバー、G17ボンド
ネジ式ギボシの付け方の手順
●ギボシの頭の直径が5mmの物を使って説明を進めます
手順1. ギボシを取り付けたい位置に丸ぎりで目打ちをします
手順2. 目打ちした場所をハトメ抜き7号で穴をあけます
手順3. 床面側からネジになっている足を差し込みます
手順4. 銀面側にネジの足が出ているのでギボシの頭を乗せます
手順5. ギボシの頭を止まる所まで右に回していきます
手順6. 床面側のネジのお尻をマイナスドライバーで右に回して強めに締め付けます
完成. ネジ式ギボシを取り付ける事が出来ました!
ワンポイントアドバイス
ネジ式ギボシは構造上ネジが緩んできて取れてしまう事があります。
しっかりと固定したい場合はネジにG17ボンドを塗ってから取り付けましょう。
絶対に取れて欲しく無い時はアロンアルファをネジに塗ってから取り付けるのも有りです。
打ち込み式ギボシの付け方
次は「打ち込み式」ギボシの取り付け方をご紹介します♪
打ち込み式ギボシの取り付けに必要な道具
定規、ゴム板、丸ギリ、ハトメ抜き4、7、10号、メタルプレート、カシメ打ち小、木槌、突きノミ or 彫刻刀
打ち込み式ギボシの付け方の手順
●ギボシの頭の直径が5mmの物を使って説明を進めます
手順1. ギボシを取り付けたい位置に丸ぎりで目打ちをします
手順2. 目打ちした場所をハトメ抜き7号で穴をあけます
手順3. 床面側から足を差し込みます
手順4. メタルプレートの上に足を差し込んだパーツを置きます
手順5. 銀面側にネジの足が出ているのでギボシの頭を乗せます
手順6. ギボシの頭にカシメ打ち大のクボミをあてて木槌で叩きます
※木槌は6~8回で留まる力加減で弱く叩き出し徐々に強く叩くようにして下さい
完成. 打ち込み式ギボシを取り付ける事が出来ました!
ワンポイントアドバイス
手順6の際にギボシの頭とカシメ打ちのクボミの間に薄く漉いた革を挟んであげるとギボシの頭を傷つけないで取り付ける事が出来ます。
差し込み側の穴あけ方法
●ギボシの頭の直径が5mmの物を使って説明を進めます
手順1. 穴をあける箇所2点に目打ちをします
2点の目打ちの間隔は8mmに設定します
手順2. 目打ちをしたギボシの頭を通す方をハトメ抜き10号で穴あけします
手順3. もう一つの目打ちをした箇所をハトメ抜き4号で穴あけします
手順4. 2点の穴のセンターに丸ギリでガイドを引きます
※定規を使うと真っ直ぐにガイドを引けます
手順5. 彫刻刀の先をガイドに合わせて押し切りします
完成. 差し込み側の穴あけが出来ました!
ネジ式ギボシと打ち込み式ギボシはどちらを選んだらいいの?
両ギボシは一長一短の特長を持っているので一概にどちらが良いとは言い切れません。
特長を理解した上で状況に応じて使い分けるのをオススメします♪
ネジ式ギボシのメリットとデメリット
メリット:取り付けが簡単で外す事も出来る
デメリット:ネジ式なので使っていると緩んできて外れる事がある
打ち込み式ギボシのメリットとデメリット
メリット:一度取り付けたらほぼ外れない
デメリット:ギボシを外す必要があっても外す事が出来ない

ちなみにJUNはどういう風に使い分けてるの?

逆に自分で使う物は何かあっても自分で対応出来るから簡単なネジ式を使ってるよ♪
