【レザークラフト】半裁の各部位の名前と特徴を覚えよう!

2020年2月10日

レザークラフトを長くやっていると必ずと言っていい程「半裁」を購入するようになります。

「半裁」を購入する理由は簡単で「気に入った革を安く買える」からなんです♪

カットレザーは少量の革を買えるメリットがありますがds(デシ)計算すると価格が割高な事も多いです。

こういった事からレザークラフトを続けていくと「半裁」に行き着くわけです。

しかし、半裁を購入するとカットレザーの時は気にしなかった問題に気付きます。

どのような問題かと言うと「半裁は部位によって全く異なる特徴を持っている」という事です。

それぞれの部位の持つ特徴を知らないで製作してしまうと「強度も見た目もよろしくない」作品になりかねません。

半裁の部位の特徴は簡単に覚えられますので、早速やっていこうと思います♪



半裁の部位の呼称と特徴を覚えよう!

ベンズ(バット) / BENDS

肩の後ろからお尻まで、背中からお腹の手前までをベンズまたはバットと呼びます。

この部位は繊維が詰まっていて傷やシワも少ない為、僕はこの部位を作品の顔になる部分に使用します。

繊維が詰まっているので、コバ磨きをした際にしっかりと輝いてくれるのもメリットの1つです♪

また、革の伸びも少ないので、この部位を使えば型崩れしない頑丈な作品になります。

ショルダー / SHOULDER

牛の肩の部分は分かりやすいですね♪英語でショルダーと呼びます。

この部位はベンズと同じく強度があるので良い部位とされています。

しかし、肩は動く部位なのでシワが入っている事が多いです。

自然なシワこそが本革の証でもあるので、僕はこの部位を作品の顔に使うことも多いです。

ベリー / BELLY

牛のお腹の部分をベリーと呼びます。

この部位は繊維の密度が低い為、革が伸びやすいのが特徴です。

実用的では無いとされるこの部位をどうやって使うかがセンスのみせ所です。

革の見た目は悪く無いので、革の伸びにくい方向を意識しながら作品に活用する事が出来ます。

それでも、一番下の方は活用出来るレベルでは無いので僕は切り落としてしまいます。

切り落とした革は、新しい作品のサンプルを作る時等に活用しています♪

ヘッド / HEAD

牛の頭の部分はヘッドと呼ばれています。

この部位は強度も弱く見た目もあまり綺麗では無い為、あまり使われる事はありません。

その為、半裁でもこの部位は最初から切った状態で販売されている事が多いです。

カンナ
カンナ
なるほど!部位によってこんなに違うのね!
だからパーツを切り出す時にいつも頭を抱えていたのね。
JUN
JUN
このパーツ取りの作業が一番難しいね。。
どうしても決まらない時は1時間くらい型紙をあてて考えてる事があるよ(笑)



半裁の使える部位と使えない部位

ここまでの説明で使える部位と使えない部位が分かったと思いますので図にしてみようと思います♪

図の緑と青に塗り潰した部分が半裁の使える部分です。

緑の部分は神経質にならなくても使える良い部分を記しています。

そして青の部分は伸びやすい部分ですが使い方を考える事で使用出来る部分です。

それ以外の部分はサンプル製作用に使用したり、活用方法を考えてあげましょう。

例えば、スタンピングの練習に使ったり、斜め漉きの練習に使ったりしても良いと思います♪

カンナ
カンナ
こうやって考えると全て無駄なく使えるってわけね♪
JUN
JUN
そうだよ!僕はバスケットスタンプの刻印が苦手だったから、使えない部分の革で沢山練習したんだ♪
カンナ
カンナ
私は漉きが苦手だから使えない部分で練習するようにするわ。