革になる動物の種類と特徴

2019年9月29日

レザークラフトで小物を作る際は「牛革」を使う事が一番多いと思います。

理由は簡単で手縫いとコバ磨きによって仕立てるレザークラフトの技法と相性がいいからです♪

しかし、牛革以外にも様々な動物の革があるので覚えておく事は大事です。

素材の特徴を覚えておけば創作の可能性はグッと広がります!

例えば柔らかい鹿革(ディアスキン)で素敵な物を見つけたとしてコバ磨きが出来ないからと諦めるのは勿体無いです。

僕だったら袋物にして活用する事を考えます♪

このようにレザークラフトの経験が長くなれば素材を生かす事が出来るようになってきます。

この記事では革問屋で買うことが出来る代表的な革をまとめてみましたので役立つ知識として覚えておきましょう!



 

牛 / カーフ・キップ・ステア・カウ

レザークラフトで一番お世話になる事の多い牛の革です。
牛の年齢や去勢の有無でカーフ・キップ・ステア・カウと表記される事がありますが、いずれも牛の革の事を指します。

特徴

「植物性タンニン鞣し」の革はコバを磨き、手縫いとの相性が抜群です♪
価格も手頃な為、多くのクラフターさんに愛され使用されています。

馬 / ホースレザー・コードバン

馬革はホースレザーと呼ばれています。
特に質の高い背中からお尻にかけての部位はコードバンと呼ばれ高級皮革として扱われています。

特徴

コードバン以外の部位は牛革よりも強度が劣ります。
しかし、コードバンの強度は牛革よりも高くトップクラスの耐久性を誇ります!
強度だけで無く美しい艶も革マニアを虜にしている要因の一つです。
コードバンで作られた革製品は使っていくうちにギラギラした光沢を放ち始めます。

ワニ / クロコダイル・カイマン

ワニの革はクロコダイルやカイマンと呼ばれています。
通の間ではクロコダイルを略して「クロコ」と呼ぶことがありますがワニ革の事を指しています。
ワニ革は希少性が高い為、6万~10万円位が平均的な価格になります。

特徴

ワニの背中は部位によって異なる模様をしている為、どこの部分を作品に使うかがセンスの見せ所です♪
革の中でもトップクラスに硬い素材なので仕立てには高い技量が求められます。

ダチョウ / オーストリッチ

ダチョウの革はオーストリッチと呼ばれています。
上品で繊細な印象からレディース向けの革製品に多く使われています。

特徴

羽を抜いた後に出来る丸い突起が特徴的で、一目見てオーストリッチと分かる個性を持っています。
柔軟性に優れていて丈夫な為、バッグやお財布等、様々な革製品に使用されています。

鹿 / ディアスキン

鹿の革は「ディアスキン」と呼ばれています。
通気性の良い革なのでバッグや手袋の素材として使われる事が多いです。

特徴

ディアスキンは柔らかく柔軟性の高い素材ですが強度はとても高く力強く引っ張っても全く裂けません。
更に革の弱点である「雨」にも強いという素晴らしい特徴を持ち合わせています。
メリットの多いディアスキンですが傷が目立ちやすいという弱点もあります。

傷を「アジ」と捉えられる方にはプラスに働きますが傷を嫌う人もいるので商品にする際は注意が必要です。

羊 / ラムレザー・シープレザー

羊の革はラムレザーまたはシープレザーと呼ばれています。
厳密に区別すると大人になった羊がシープ、子供の羊をラムと呼びます。

特徴

革の中ではトップクラスの断熱性を誇っている為、ジャケットや手袋の素材として使われる事が多いです。
柔らかく肌触りが良いのですが、他の革と比べると強度は高くありません。