【レザークラフト】バックルの取り付け方を徹底解説

2019年9月29日

パンツのベルトや小物のアクセントに使われるバックル。

特にパンツのベルトは誰でも一つは持っていると思いますのでバックルは私達にとって一番馴染み深い金属パーツと言えます。

このバックル、実に様々な形とサイズが販売されていますので、取り付け方を覚えればオリジナリティのある作品作りに一役買ってくれる事間違い無しです♪



バックルの種類について

バックルは様々な形が販売されていますが、大きく種類を分けるとたった二つなんです!

二つの種類の違いは「サル革」というパーツが必要か必要で無いかです。

「サル革」と聞くと「?」となりますが、バックルに通したベルトの先を抑える革の輪の事です。

サル革を使わないタイプ

日型になっているバックルがサル革を必要としないタイプです。

サル革を使うタイプ

口型になっているバックルがサル革を必要とするタイプです。

カンナ
カンナ
確かに私の持っているベルトやバックに使われているバックルは日型か口型のどちらかだわ!
JUN
JUN
そうでしょ!たまに凄く変わった変則タイプもあるんだけど大きく分けると二つという事だね♪




日型バックルの取り付け方

まずは「サル革」を必要としない日型バックルを取り付けてみましょう!

この記事ではバックルの内径が20mmの物を使って説明を進めていきます♪

日型バックルの取り付けに必要な道具

木槌、美錠抜き、カシメ大打ち具、メタルプレート、丸ギリ、ハトメ抜き10号、G17ボンド

日型バックルの取り付け手順

手順1. 美錠抜きで空ける穴とカシメの取り付け位置を型紙に印しておきます。
※この取り付け位置は購入したバックルの形状で変わってきますので不要な革でサンプルを作って最適な位置を見つけましょう。

手順2. 革に型紙をあてて美錠抜きで空ける穴を丸ギリでけがきます。

手順3. けがいた線に美錠抜きの先を合わせて穴を空けましょう。

手順4. 再び型紙をパーツにあててカシメの取り付け位置に目打ちをします。

手順5. 美錠抜きで空けた穴の中心でベルトを折り曲げます。
折り返したベルトの先の位置を丸ギリでけがきます。

手順6. 手順5でけがいた線の内側とベルトの先端を接着し易いように革包丁の裏で荒らします。

手順7. 荒らした部分にG17ボンドを塗布します。
※接着剤が乾くまで5分程度時間を置きます。

手順8. バックルのピンを美錠抜きで空けた穴に写真のように通しましょう。
次に写真を正面に見て日型の左側にベルトの先端を通します。

手順9. 先ほどの手順5でけがいた線ととベルトの先端をピッタリ合わせて接着します。

手順10. 目打ちした箇所を丸ギリで真っ直ぐ貫通させます。

手順11. 表側に丸ギリの穴が貫通しています。
この貫通した穴がカシメの取り付け位置なので大カシメを取り付けましょう。

取り付け完了. 日型バックルを取り付ける事が出来ました!



口型バックルの取り付け方

次は口型バックルを取り付け方を解説していきます!

バックルは内径18mmの物を使っています。

口型バックルの取り付けに必要な道具

木槌、美錠抜き(21mm)、カシメ大打ち具、メタルプレート、丸ギリ、ハトメ抜き10号、G17ボンド、縫い針、焼き留め出来る糸

まずはサル革を作ろう!

ベルトを抑えておく為の革の輪(サル革)を最初に作りましょう。

手順1. サル革の幅は今回6mmで作ります。
サル革をベルトに巻いて適当な長さにカットしましょう。
適当とはベルトがすんなり輪を通る位です。
※輪の端と端を貼り合わせるので5mm位長めにカットして下さい。

手順2. サル革のトコ面の先端5mm位を斜め漉きで薄くします。

手順3. サル革の銀面の先端5mm位を斜め漉きで薄くします。

手順4. 漉いたトコ面、銀面を貼り合わせるのでG17ボンドを塗布します。

手順5. 5分程度乾かしたらサル革の端と端を貼り合わせて圧着します。

手順6. 貼り合わせた場所を丸ギリで穴空けします。
右左にグリグリと回して穴空けするようにして下さい。

手順7. 針に糸を通して写真の手順で縫製して下さい。

手順8. 貼り合わせたサル革の表と裏から糸が出ている状態になっています。
表と裏の両方を長さ2mm程度残して糸をカットします。

手順9. 後は表と裏の糸をライターで焼き留めしましょう。

完成. サル革が完成しました!




口型バックルの取り付け手順

手順1. 18mm幅でベルトを切り出します。

手順2. 美錠抜きで空ける穴とカシメの位置を事前に型紙に印しておきます。

手順3. ベルトに型紙をあてて美錠抜きで空ける穴とカシメの位置に目打ちをします。

手順4. 目打ちをした場所を穴空けします。
※カシメの穴はハトメ抜き10号で穴空けしています。

手順5. バックルのピンを美錠抜きで空けた穴に通します。
通したら穴の中央で折り返しましょう。

手順6. バックル側のカシメを取り付けます。

手順7. 事前に作っておいたサル革をベルトに通します。

完成. 残った穴にカシメを取り付けたら完成です!

様々なベルトの取り付け方がある

今回の記事ではカシメを使ったベルトの取り付け方をご紹介しましたが他にも色々な取り付け方があります。

様々なベルトを見てアイディア取り入れて自分らしいベルトの取り付け方を追及してみて下さいね♪