【レザークラフト】手縫いとミシン縫いの違いについて簡単解説

2019年9月29日

レザークラフトを趣味にしている方の大半は手縫いで縫製をしていると思います。

しかし、世の中に販売されている革製品のほとんどがミシン縫いで作られています。

それでは手縫いとミシン縫いは何が違うのでしょうか?

当たり前ですが「手で縫う」と「ミシンで縫う」という大きな違いがあります。

この記事では手縫いとミシン縫いの違いをもっと掘り下げていきたいと思います。

この違いを覚えておくと後々ミシンを導入するかどうかの判断材料にもなりますし「手縫いとミシン縫いってどう違うの?」というシンプルな質問をされても答えられるようになります。



手縫いとミシン縫いの仕組みの違い

手縫いとミシン縫いのステッチは一見似てるように見えますが全く異なる糸の通し方をしています。

手縫いによる縫製の仕組み

手縫いは1本の糸を交差させるように縫っていきます。

交差しているので糸が切れても中々解れていかないというメリットがあります。

ミシン縫いによる縫製の仕組み

ミシン縫いは2本の糸で縫っていきます。

上糸と下糸があり、上糸のみが銀面、床面と交互に縫い進めています。

下糸はイラストのように上糸に引っ掛かかっているだけの状態です。

下糸が切れてしまうとスルスルと抜けて解れてしまうデメリットがあります。

どちらの仕組みが優秀なのか

縫製の仕組みは手縫いの方が解れにくいようになっているので優秀と言えます。

しかし、解れていくスピードが遅いだけで何かしら処置を施さなければ結局は解れていきます。

革小物を購入したお客さんは素人ですので糸が切れれば手縫いでもミシン縫いでも修理に出す必要があるんです。

手縫いとミシン縫いの糸の締め方の違い

手縫いは革の性質に合わせて最適な糸の締め方が出来ます。

しっかりとした手縫いをマスターしていれば革に糸を埋める事が出来るので摩擦を受けにくいステッチになります。

ミシン縫いはどのような革でも同じ力で締めて縫い進めていきます。

手縫い程、革に糸を埋める事が出来ないので摩擦を受け易い傾向にあります。

手縫いとミシン縫いの自由度の違い

手縫いは作る作品がどのような構造をしていても自在に縫い進める事が出来ます。

しかし、ミシン縫いは作品の構造によっては縫えない場所が出てきます。

ミシン縫いの作品は事前にミシンで縫えるように工夫をして設計するか、縫えない場所は手縫いで対応する必要があるんです。

手縫いとミシン縫いの見栄えの違い

表面

裏面

いかがでしょうか?

ミシン縫いは革を金具で押さえつけて縫い進めますので、表面に押さえ跡が付いています。

ミシン縫いの裏面には革を送る為の送り跡が付いています。
※裏面の送り跡は両面送りのミシンを購入すれば跡が付きません

手縫いに関してはこのような跡が付く心配が無いのが良いですね。

しかし、ミシン縫いの送り跡を旧型ミシンで縫った味と捉えて格好良い作品を作っているクラフターさんもいらっしゃいます。

従って一概にどちらが良いとは言えず、個人の感性を大事にするのが良いと思います。




手縫いとミシン縫いのスピードの違い

手縫いで1時間掛かる長さをミシンは3分で縫い終わります。

このスピードがミシン縫いの最大のメリットです。

一般的に売られている革製品に手縫いがほとんど無いのはこれが理由です。

革製品の値段の大半は作業工数です。

価格を安くしようとしたらミシンは必須になるんです。

カンナ
カンナ
そ、そんなに早いのね!
ミシン縫いの強すぎるメリットね!
JUN
JUN
そうだね♪早く作る事が出来れば沢山作って安く売れるからね。
ミシンの縫製スピードは手縫いの全てのメリットと並ぶ程の魅力だと思うよ。